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2016年度活動報告

プロジェクトの目的

2016年度横浜吉田中DSTプロジェクトは、

1)日本語を母語としない中学生が日本語で日々の生活や思いを表現する活動を通して、日本語学習や学校生活に自信を持って取り組んでいけるようエンパワメントの促進をすること、

2)外国につながる子どもたちの日本語でのDST作成を支援する活動を通し、横浜国立大学の学生が地域社会に貢献しながら学びを深める機会を創出すること

を目的としました。

プロジェクト参加者

横浜吉田中学校の外国につながる生徒10名がDST作品を作りました。また、サポーターとして、横浜国大の日本人学生5名と留学生11名が参加しました。プロジェクトの企画と実施は、横浜吉田中学校国際教室教員1名、横浜国立大学教員7名、デジタル・ストーリーテリング研究所員1名が担当しました。

プロジェクト概要

プレセミナーを含む4回の活動を行いました。

プレセミナー

プロジェクトに参加するサポーターと教員が、横浜吉田中学校の状況、DSTプロジェクト活動の流れ、DST制作方法について研修を受けました。

DST活動1回目

参加者がお互いを知るための活動をしたあと、DST作品のサンプルを視聴し、それぞれの生徒が話したいトピックを選び、簡単な絵コンテを作成しました。

DST活動2回目

DST作品に使いたい写真を生徒たちに持ち寄ってもらい、詳細な絵コンテを作成しました。ナレーション(作文)を完成させたあと、録音作業をしました。

DST活動3回目

Movie Maker(PC)またはiMovie(iPad)を使って、編集作業をし、できあがった作品の鑑賞会をしました。横浜吉田中学校の校長先生、教員、生徒の保護者も参加しました。

DSTプロジェクトを終えて

横浜吉田中学校の外国につながる生徒10名全員が、自分のDST作品を作り上げました。テーマは、「好きなこと」「好きなところ」「わたしの1日」「家族」「昨日の晩ごはん」「小学校のころの思い出」と様々で、短いながらも生徒達の思いの詰まった個性溢れる作品となりました。生徒達自身も、大学生と触れ合うことに楽しさを感じていたようで、活動の回を重ねるごとに会話や笑顔が多くみられました。

国際教室担当の先生からは「自己表現が苦手な生徒達や力はあるのに自信が持てず発話が少ない生徒達が、サポーターの支援や生徒同士の働きかけで、全員作品を作り終えたことは意義のあることだった」という感想が寄せられています。

留学生を含む横浜国大の学生も積極的に活動に参加し、これまで知ることのなかった外国につながる生徒達の生活や抱える悩み、言語習得の状況、地域貢献の意義について学びました。

横浜吉田中学校では、DSTプロジェクトで10名の生徒が作成した作品を各教室で2学年の生徒全員に見せ、生徒全員が自分たちについて絵や写真を用いて語るという多文化共生活動を実施しました。

課題と展望

今回の活動をふりかえり、活動内容や手順に反省点はあるものの、横浜吉田中DSTプロジェクトは今後も継続したい有意義な活動であることを実感しました。

今後は、外国につながる生徒が日本語でDSTを作るだけではなく、日本人生徒の参加や、自分の母語で作品を作らせるなど、異なるアプローチでの活動も可能だと考えています。また、横浜吉田中学校での多文化共生授業とうまく連携が取れるような体制作りも考えていきたいと思います。

2016年度プロジェクトメンバー・横浜吉田中学校担当教員

プロジェクトメンバー

  • 半沢千絵美(統括:国際戦略推進機構 日本語教育部)
  • 樋口万喜子(コーディネーター:国際戦略推進機構)
  • 矢部まゆみ・長嶺倫子・西山陽子・寺尾綾(国際戦略推進機構)嶽肩志江(教育学部)
  • 須摩修一(デジタル・ストーリーテリング研究所

横浜吉田中学校担当教員

  • 熊田路代(国際教室担当)

(文責:国際戦略推進機構 日本語教育部 半沢千絵美)